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《ランダム関数》ひいばあちゃんが七輪で作る唐辛子味噌と僕の大学受験の思い出

今日は、曾祖母(ひいばあちゃん)との思い出話を。

ひいばあちゃんは腰が曲がりながらも、働いている家族のために食事の支度をしていた。だが、身長が低い上に腰が曲がっているからコンロの上の鍋に手が届くはずなどないので、土間に七輪を持ってきて、その七輪で料理をしていた。

料理中の口癖は
「私はくすりをいっぱい飲んでいて味覚症状だから、味がわからない!味見してくれ!」
であった。
小学生の僕が
「それ、味覚症状じゃなくて、味覚障害でしょ!(笑)味覚症状だったら、味がわかるでしょ!(笑)」
とツッコミを入れるも、
「おー、それだ!その味覚症状!」
と無惨に返される、よしもとであれば全員がひっくり返るようなやりとりがお決まりであった。この世には日本語に似た別の言語があることを小学生にして悟った。

そんなお茶目なひいばあちゃんがよく作ってくれたのが、唐辛子味噌である。
作っている途中で僕や家族が味見をすることになる。
「私は味覚症状だから、味がわからない!味はどうだ」
と聞くひいばあちゃんに、
「美味しい!」
と答える周囲。咄嗟にひいばあちゃんが一言!
「私にも食べさせろ!味見する!」
えっ、はい?あなた、今なんとおっしゃいましたか?
という周囲の反応をお構いなしに、味見をする。
そしてさらに一言!
「砂糖が足りない!」
いやいやいや。だからさ~、あなたが味がわからないから僕らが味見をしていたんですよね?さっきの僕らの味見は何だったのですか?
と言いたいが言っても、無駄だ!そんなことを考えているうちに砂糖が足され、唐辛子味噌が完成するのである。

そのようにして、作られた唐辛子味噌が食卓に並んだ。
そして、食べると絶品なのだ!あのときに砂糖を足したことが味に一層の深みを増していた。
ひいばあちゃんは味覚障害ではなく、絶対的な舌を持っていたはずだと僕は確認している。

僕が高校に入る頃には、ひいばあちゃんは歩くこともできなくなった。土間がある田舎の家であったため、お風呂に入るのも難しくなった。
僕が理系男子を志したのはひいばあちゃんをお風呂に入れてあげられるような機械を作りたいということもあった。

しかし、その志半ばの大学入学の試験の前々日の夜中に、ひいばあちゃんは息を引き取った。
その夜、僕は夢を見た!そこで、ひいばあちゃんが
「数学の試験は難しいぞ!」
と言った。僕はそこで悟った。お別れなのだと。
翌朝早く電話が鳴り、電話を置く母。母より先に口を開く僕。
「ひいばあちゃん、死んだんでしょ」
母はなぜわかったんだという顔をしているが、僕は瞬時に理解をした。

そして、受験前日、数学の勉強を必死で行った。
受験当日、数学の時間に問題を見て、驚愕した。本当に難しいのだ。
受験を終えて、第一に思ったのはひいばあちゃんありがとう!の一言だ。

いまでもときどき、あの絶品の唐辛子味噌を食べたくなる。
僕にとって唐辛子味噌の辛さは大学受験での数学の問題の難しさ、甘味はひいばあちゃんの優しさなのだ!

この記事を書いた人

もっさん
もっさん
もっさんです。アラサー男子のひとり暮らし障害当事者です。
手と足に障害があります。歩行障害の関係で、普段は補装具(短下肢補装具)、杖、電動車椅子を併用&使い分けして生活しています。
仕事の日は補装具と電動車椅子、休みの日は体調が良ければ補装具と杖という感じで、自分の体調と体力に合わせて、使い分けています。
ひとり暮らしするうえで、色々と情報を得てきたので、そこら辺の知識は多いです。
得意テーマは、引越しなどの住関係、鉄道などの移動関係、行政の手続き関係です。

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