脳性麻痺の身体の説明方法の一例【みんらぼ学会投稿論文】
先天性障害のひとつとして、脳性麻痺がある。この病状は人それぞれ様々である。彼らは健常者の身体を体験せずに障害者となっている。そのため、健常者へ自分の身体の状態を説明する際に悩むことになる。また健常者も彼らの身体を体験することができないため、彼らの身体の状態を知るのに悩むことになる。
本稿では著者が健常者へ説明する際に使用する2つの方法について述べる。
著者が説明する方法は以下の2点である。
・全身握りこぶし法
・つま先歩き法
「全身握りこぶし法」とは健常者へ対して「腕に握りこぶしを作るように力を入れてください。次にそのようにして全身に握りこぶしを作るように力を入れてください」と表現することで、自らの身体の緊張状態を表現する方法である。
「つま先歩き法」とは健常者に対して「今日一日、踵を地面につけずにつま先歩きで生活してください」と表現することで、自らの歩きにくさを表現する方法である。
著者は知人の健常者を被験者として、本手法を用いて脳性麻痺の身体を体験してもらおうと試みた。結果、全被験者に「想像しただけで拷問だ」と言われ拒絶された。
拒絶されない手法を確立することが本研究における課題である。
この記事を書いた人
- もっさんです。アラサー男子のひとり暮らし障害当事者です。
手と足に障害があります。歩行障害の関係で、普段は補装具(短下肢補装具)、杖、電動車椅子を併用&使い分けして生活しています。
仕事の日は補装具と電動車椅子、休みの日は体調が良ければ補装具と杖という感じで、自分の体調と体力に合わせて、使い分けています。
ひとり暮らしするうえで、色々と情報を得てきたので、そこら辺の知識は多いです。
得意テーマは、引越しなどの住関係、鉄道などの移動関係、行政の手続き関係です。
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