仁義なき健障戦線
こんにちは、ゆうさくです。
前回の記事でも少しお話ししましたが、僕たちみんらぼメンバーは大体月に1回ほどのペースでミーティングをしています。
メンバーは障害者も健常者もごった煮状態なのですが、みんらぼというwebサイトを技術的に支えてくれている小牧さんは健常者です。
小牧さんはずずこ所長の高校時代からの友人で、元ゲーム会社勤務、現在はフリーでwebのコンサルやエンジニア的な仕事をこなされています。
所長の言葉をそのまま使うと「原初のオタク」なのたそうで、パソコン通信時代からキーボードを叩き続けてきた生粋のデジタル人間です。ゲーム会社に勤めていた時も、「信長の野望」という超有名タイトルの制作に携わっていたのだとか。
そんな小牧さんが不調を訴え始めたのは、だいたい今から一年ほど前のことでした。
「肩が痛くて上がらないんですよ」
そう言って小牧さんはディスプレイの隅で首を右へ左へ揺らしながら、具合が悪いらしい肩の痛みを確認しました。
「医者に行ったら五十肩だって言われて、リハビリとかしないといけないんですけど、とにかく痛くて上がらなくて、苦しい日々を送っています」
50代と言えば、一昔前なら人生とっくに折り返していて、もうすぐ定年して悠々自適、などと言われていた年代です。
ところが人生100年時代。確か小牧さんは50代後半なので、まだこの先40年以上の人生があるということになります。それに小牧さんは会社員ではありません。定年退職もなければ、退職金もなし。それは平たく言うと、まだまだ働き続けないといけない、ということです。
この先に広がる長い40年という年月を、肩の痛みと共に生きていかなければならないのかと思うと、小牧さんはまさに暗澹たる気持ちでありましょう。その場にいた誰もが同情し、一刻も早い症状の回復と、健やかなる40年の到来を祈りました。
「えーコマちゃん肩痛いの!?上がらないの!?それ障害じゃん!もはや障害者じゃん!ちょっとそれで色々試して、肩が痛い時に使えるチエワザ作ってよ!きゃー!」
所長でした。
中年男性の鎮痛なる訴えを、理不尽なハイテンションで迎え撃ちました。
おかしい。おかしいよね。家族を支えて頑張っているおじさんが、たまに心許せる仲間たちの前で弱音を吐いたんじゃない。大変だね、困ったことがあったらいつでも言ってねって、言ってあげればいいじゃない。
それを所長、広角泡を飛ばして「もはや障害者」です。五十肩歓迎しちゃってるし。小牧さん、なんかちょっと乾いた感じの笑顔になっちゃってるし。
そういえばこれ以降、小牧さん五十肩の話しをしていません。治ったんでしょうか。それとも、別件の傷を負ったのでしょうか。なんか、後者のような気がしてきた。ごめんね、小牧さん。
この記事を書いた人
- 1985年生まれ。和歌山県出身。健常者。物忘れがやや激しめ。子ども時代の家族は、共働きの両親と共働きの祖父母、あまり動けない曾祖母と無駄に動き回る2人の弟達という、8人の小さなダイバーシティでした。趣味は工作。段ボールと木材は夢のカケラ。部屋作りも大好き。いつか家をDIYするんだ。あと、シンガーソングライターもやってます。ジムで本格的な筋トレも始めました。チャームポイントは大腿四頭筋と大胸筋。
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